繊維筋痛症の治療は、
薬物療法と非薬物療法の2つの柱で、
組み合わせて行われます。
薬物療法
末梢神経の痛みを抑える神経性疼痛薬の
プレガバリンが2012年6月から、
繊維筋痛症の疼痛にも健康保険の適用となりました。
しかし、繊維筋痛症に必ず効果があるという薬品は現在のところありません。
ですから、抗てんかん薬、抗うつ薬、特殊な鎮痛薬(生物組織抽出物)、
非麻薬性鎮痛薬、漢方薬などを組み合わせて用いるのが一般的です。
睡眠不足だと、痛みが増幅するなどの例もありますので、
睡眠導入剤などを用い、
睡眠時間を確保することが症状の改善を行うこともあるようです。
非薬物療法
基本的に、繊維筋痛症の痛みは、
後遺症が起こったり、命に危険のあるような痛みではありません。
繊維筋痛症という病気の正しい認識を持ち、
不安を持たず、その上で「痛みがあってもできることをする」という
積極的な姿勢を持つことが大事です。
しかし、無理をするのではなく、
日常生活の中で、筋肉を痛めたり、体に負担をかけ過ぎないように
適度な休息をとりながらくふうしましょう。
また、運動により痛みが軽減するとされていますので、
運動療法も採り入れるとよいでしょう。
痛みが強くないときには
ウォーキング、ラジオ体操など有酸素運動を採り入れてください。
相談する医療機関としては、
繊維筋痛症に詳しい心療内科医、関節リュウマチの専門家、
ペインクリニックなどを探してください。