最近の研究で関節リウマチの関節破壊の進み方が明らかになりました。
関節リウマチの間接破壊は、
最初の2年間に、それ以降の約5倍という急激なスピードで進みます。
ですから、発症後できるだけ早い時期に、
炎症を抑える治療を開始し、関節破壊の進行を食い止めることが、
治療の原則となりました。
つい最近までは、
治療の目標は「痛みを半分程度にする」などという大まかなもので、
治療されていました。
最近は、患者さんの病気の活動性と呼ばれる4段階を、
細かく性格に評価しながら、
設定した目標に向かって治療を進めるようになっています。
病気の活動性とは、
重いほうから、高疾患活動性、中疾患活動性、低疾患活動性、寛解の4段階です。
寛解とは、炎症が鎮まり間接の症状がほぼ治まった状態で、
これが治療の目標となります。
病気の状態や治療経過を点数で評価するので、
治療者と患者さんが同じ目標に向かって取り組みやすくなっています。