膠原病の特徴

膠原病の特徴

膠原病という考え方は臨床医には浸透しましたが、

これが、一般化して診断名と誤解される点があります。

これは、クレンペラーが懸念していたことでもありますが、

膠原病というのは病気の成り立ちについての考え方であり、

疾患名、診断名ではありません。

結合組織疾患、リウマチ性疾患と呼ばれるのが欧米では一般的ですが、

日本では膠原病が定着してしまっています。

日本でリウマチというと関節リウマチという特定の病気をさす場合が多いですが、

関節・骨・筋肉などの運動器官の痛みを伴う病気は

リウマチ性疾患です。

膠原病というなりたちの考え方からすると、

膠原病に含まれる疾患のほとんどがリウマチ性疾患です。

また、膠原病患者の血液中には自分自身の体の構成成分と反応してしまう

自己反応性リンパ球や自己抗体が見つかります。

このことから、膠原病は自己免疫疾患とも呼ばれます。

特徴としてまとめると、

・原因が不明である

・全身性炎症性疾患である

・多臓器疾患である

・慢性疾患である

・結合組織のフィブリノイド変性である

・自己免疫疾患である

という特徴があります。

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